日本の豊富な資本 2
少なくとも、戦前にくらべて格段に自由になっていることは否定できません。
海外の人、とくに欧米の人からみると、貿易や資本の自由化はすでに4半世紀も前にはじまったはずなのに、日本経済はまだまだ十分に自由化されていないと映ずるかもしれません。
たしかに、農業や中小企業の多い流通業界や建設業では保護主義的な制度や慣行が根強く残っています。
また、金融資本市場でも、特殊な金融組織とともに保護主義的な金融慣行も残っています。
これらの点はあとで少し詳しくみたいと思いますが、ここで強調したいことは、少なくとも、戦前、あるいは戦時中にくらべ、いちじるしく自由化されたということです。
そして、第ニ次大戦後をとっても、とくに最近では、「原則自由」が圧倒的に多くなりました。
日本人がいうほど「自由化」されていないかもわかりませんが、外国人がみるほど「閉鎖的」でもないのが今日です。
最近の自由化の変化のテンポが速いので、古いデータで日本を観察しないようにしてもらいたいものです。
政府の保護政策あるいは誘導政策と自由化政策との組み合わせが、時代の変化に応じて巧みになされたことも、要因としてあげられます。
その程度や時期などを含め、日本政府の産業政策については今日、いろいろな評価があります。
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