日本の豊富な資本
日本は豊富な資本に恵まれたことが経済的要因のひとつでした。
その高貯蓄は自由化された今日では、ただ単に国内の資本のみならず、海外からも有利な資本を調達することを可能にさせて、成長のひとつの大きな要因となっています。
次の経済的要素は、技術水準が高いことです。
第ニ次大戦後、積極的に進んだ海外の技術の取り入れは、明治維新当時と同じような状況で展開しました。
とくに戦後の場合には、技術も広い意味でハード面のみならず、ソフト面に及んでいます。
それにはたとえば経営技術の導入が積極的に行なわれたことも含まれています。
さらに第4として、自由競争という環境が形成されたことをあげることができます。
戦前の財閥中心の競争制限的な市場にくらべて、戦後の市場は、財閥が解体され、独占禁止法が制定されたことによって、基本的にはより自由な市場になったといえます。
もちろん、その自由が一面では過当競争と呼ばれるような状況をつくり出したこともありますし、また逆に、その自由が政府の直接間接の統制や介入によって制限されてきたことも事実です。