アメリカ経済の伸展 3
もしアメリカの労働人口がもっと緩やかなペースで増加していれば、あるいはヨーロッパのように減少していれば・・・
我が国の生産性はデータの上では格段によく見えたことでしょうが、実際には生産性の低い社会になっていたことでしょう。
また、同時に、アメリカは前例のないほど多額の費用を教育に投入しました。
これによって、世界の歴史上、どの国よりも長期間の学校教育が多くの国民に与えられました。
高校卒業生の半数以上が大学に進み、これまでの教育の結果生じた黒人と白人との間のギャップもほとんど完全に埋めることができました。
比較的少ない資本からかなりの部分を住宅建設や学校教育に振り向けられ、労働力については数は充分ではあります。
しかし、訓練を必要とするという現状のもとで、アメリカの企業家はこの機会を逃さず、ベビーブーム世代を雇用訓練して、労働集約的な商売を次々とはじめました。
ファーストフード・レストランや健康食品店からレコード・ショップや幻覚剤常用者のためのヘッド・ショップ、コンビニエンス・ストアや物々交換店からビデオ・ブティック、全国的なエレクトロニクス・ネットワーク、法律事務所や診療所からハント・バーやジョギング用品チェーン店・・・
また、産院やコンピューター・センターから私立学校や専門書店、歴史的保存建築物や部品製造者から外科センターや企業コンサルタント業などがそうです。